おせち料理がもつ意味の変遷

おせち料理がもつ意味の変遷

おせち料理と言えば、新年を迎えるに際して欠かせないものです。

それは、今も昔も同じなのですが、少しおせちに求められる意味合いが時代を経るにつれ、少し変わってきました。

昔は、お正月休みと言えば、日本中が、みなお休みになり、当然、食料品を買えるようなお店もありませんでした。
そのようなお正月休みに食べるため、比較的保存がきく料理がおせち料理として食べられたという歴史があります。

保存食として、長く時間が経っても、それほど、痛みが進むこともなく、味もできるだけ落ちないよう、冷えても美味しく食べられるようにということで、濃いめの味付けが付けられるようになりました。

これが、一昔前のおせちだったのです。
しかし、今の時代はどうでしょうか。


今や、年末年始も店舗を開けていることも珍しくなく、食料品がお正月休みだから手に入れることができないということもめっきり少なくなってきました。



日本人の仕事に関する慣習の変化ということもあるでしょうし、お正月休みでも、購買活動は行うのが当たり前と思う、消費者の価値観の変化というものも、この変化に影響しているのでしょう。

この変化により、以前のような典型的な保存食として長持ちして、少し味の濃いおせちというよりもお正月用に豪華なものを食べるという位置づけに、だんだん変わりつつあり、足の早い食材でもどんどん入れて、より食べたいものを食べるという方向へ、その位置づけが変わってきました。



食べたいものを食べるという流れがある一方、古来から伝わる日本の文化を楽しむ習慣、両方が今後も上手く両立できると良いですね。